緑膿菌性肺炎を繰り返す在宅患者に関する症例報告が、海外誌に掲載されました。

緑膿菌性肺炎を繰り返す在宅患者に関する症例報告「Intravenous Tobramycin Inhalation for Patients with Advanced Bronchiectasis With Pseudomonas Aeruginosa Infection in Home Medical Care: A Report of Two Cases」が、海外誌Cureous(Impact factor 1.2)に掲載されましたのでご報告申し上げます。

気管支拡張症は、繰り返す緑膿菌性肺炎が問題になります。

1例目の症例は、年に2-3回入院され、通院困難となり我々の在宅医療が介入開始となりました。

在宅医療現場では入院のように簡単に点滴を繰り返すことができないため、過去に報告されていた点滴用トブラマイシンの吸入を行うこととしました(内服抗菌薬であるレボフロキサシン(LVFX)が耐性化し、点滴は経済的側面から困難であったため、他に選択肢がなかったことが背景にあります)。

一方、病院での症例報告はありましたが、在宅では点滴用アンプルから薬液を抽出することが問題となります。我々は、空の目薬の容器を用いることでこのハードルをクリアし、一例目では我々が介入後、2年近く入院を避けることが可能となりました。

1例目を参考に、2例目でも同様の介入を行い、肺炎でのLVFX内服を一定期間控えることができるようになりました。

引き続き、呼吸器疾患、在宅医療の診療向上に向けた取り組みを行ってまいります。

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この記事を書いた人

株式会社新生銀行にてProject Managerとしてシステムの開発・運用・企画・IT戦略を担当。M365やBYOD、社内Wi-Fiを活用したDX環境整備、MDM/MAM/MIM、EDR、UCaaS/VCS、IDaaS、HIC、BPR/BPO、RPA領域等の多数プロジェクトを推進。取締役会直下の専担組織でグループ全体の中計策定と推進に従事。独立後、2社を立ち上げ、現在はWebマーケティングとITコンサルティングを主軸とする株式会社Giving Firstの代表取締役に就任。

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