どの宅配食を選んだら良いの?管理栄養士の視点から選ぶポイントを解説

日々の食事作りは、健康維持のために欠かせないものですが、忙しい時や体調が優れない時には大きな負担となります。本コラムでは、栄養管理の視点から、目的別の宅配食の選び方についてご紹介します。

もくじ

宅配食とは? ―市販品との違い―

宅配食とは、自宅や指定の場所まで食事を届けてくれるサービスです。スーパーやコンビニで購入できる一般的な食事と異なり、以下のような専門的な特徴があります。

  • 管理栄養士の監修: 多くのサービスでメニューが監修されており、栄養バランスが担保されている
  • 正確な数値管理: エネルギー(カロリー)や塩分などが細かくコントロールされている
  • 身体状況への配慮: 疾患や嚥下(えんげ)機能に合わせた専用の食事が用意されている

どんな人に宅配食が向いているの?

宅配食は、単なる時短ツールとしてだけでなく、健康状態を維持するための手段として、特に以下のような方に推奨されます。

  • 忙しくて自炊の時間が取れない方。
  • 食事の栄養バランスが偏りがちな一人暮らしの方。
  • 糖尿病、高血圧、腎臓病などの持病があり、食事制限が必要な方
  • 高齢で買い物や調理が困難になった方。

宅配食の主なタイプと特徴

宅配食には、利用者の目的や健康状態に応じて、主に3つのタイプがあります。

① 一般向けバランス型

健康維持を目的とし、カロリー、塩分、たんぱく質などがバランスよく取り入れられています。

② 健康管理向け(カロリー・塩分制限)

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防や、治療中の方が主な対象です。

主なサービス例

③ 嚥下(えんげ)調整食・介護食

噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者向けに開発されています。

主なサービス例

特徴: 食べやすさに配慮した「ムース食」「やわらか食」が選べます。

ライフスタイル・病態に応じた選び方

最適な宅配食を選ぶ際は、以下の表を参考に、自身の目的と「継続しやすさ(味・価格・配送頻度)」のバランスを考えることが重要です

目的・状況おすすめの宅配食
健康維持・時短目的nosh、ニチレイフーズ
ダイエット・糖質制限ナッシュ、ウェルネスダイニング
糖尿病・腎臓病などの疾患ありミールタイム、食宅便(たんぱくケア)、ウェルネスダイニング
高齢者・介護目的やわらかダイニング、ベネッセのやさしい食事

※注意点: 治療食が必要な方が宅配食を選択される際は、必ず事前に医師や管理栄養士に相談してください

自治体が提供する地域の食事サポート(目黒区の例)

民間サービス以外にも自治体が提供する配食サービスがあり、ここでは東京都目黒区の事例を紹介します。

サービスの役割と対象者

目黒区では、65歳以上のひとり暮らし高齢者などを対象に、栄養バランスの取れた食事を届けています。このサービスは「食の確保」だけでなく、「安否確認」としての重要な役割も果たしています。

  • 主な対象: 65歳以上で調理が困難な方や、75歳以上で近隣に親族がいないひとり暮らしの方など

利用頻度と自己負担額

介護認定の有無や状況により、利用できる回数や費用が異なります。

項目詳細内容
利用頻度介護認定がある方:週7日まで
それ以外(75歳以上)の方:週2日まで
※いずれも1日1食の提供となります。
自己負担額(1食あたり)普通食:約277〜566円
制限食・やわらか食等:約315〜617円程度

参考:ひとりぐらし・高齢者世帯向け食事サービス

まとめ

宅配食は、忙しい現代人や栄養管理が必要な方にとって、生活を支える強い味方になります。 特に、高齢者や疾患がある方向けの「やわらか食」「ムース食」「制限食」は、調理の負担や経済的な不安を軽減しつつ、管理栄養士監修のもとで安心して食事を楽しむことを可能にします。ご自身の状況に合わせて、最適なサービスを選んでみてください。

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この記事を書いた人

株式会社新生銀行にてProject Managerとしてシステムの開発・運用・企画・IT戦略を担当。M365やBYOD、社内Wi-Fiを活用したDX環境整備、MDM/MAM/MIM、EDR、UCaaS/VCS、IDaaS、HIC、BPR/BPO、RPA領域等の多数プロジェクトを推進。取締役会直下の専担組織でグループ全体の中計策定と推進に従事。独立後、2社を立ち上げ、現在はWebマーケティングとITコンサルティングを主軸とする株式会社Giving Firstの代表取締役に就任。

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