自宅で栄養士による栄養指導が受けられる!訪問栄養食事指導が使える方と利用の流れ

「栄養指導」と聞くと、病院やクリニックで行うイメージが強いかもしれません。

でも実は、管理栄養士が自宅に訪問して栄養のアドバイスを行う「訪問栄養食事指導」というサービスがあるのをご存じですか?

この記事では、この訪問栄養食事指導の仕組みや利用の流れ、どのような方が対象になるのかをご紹介します。

もくじ

訪問栄養食事指導とは?

訪問栄養食事指導とは、病気や体力の低下で通院が難しい方のために、管理栄養士がご自宅に訪問し、食事や栄養についてアドバイスを行うサービスです。

健康状態や生活環境に合わせて、無理のない栄養管理を一緒に考えることができます。

訪問栄養食事指導はどんな方が利用できる?

訪問栄養食事指導の対象は以下のような方です

  • 通院が難しく、自宅で療養中の方(ご本人やご家族も対象になります)
  • 治療食が必要な方(糖尿病、腎臓病、高血圧、心疾患など)
  • 食欲がなく、体重が減少している方(低栄養状態や褥瘡がある場合など)
  • 飲み込みや噛む力に問題がある方(嚥下機能障害がある場合)
  • 施設やグループホームにお住まいの方

サービスの内容

訪問栄養食事指導では、1回30分程度で、以下のようなサポートを行います

  • 疾患に合った食事内容や食事形態の提案
  • 食事摂取量や栄養状態の確認とアドバイス
  • 調理方法の指導(ご家族やヘルパーさんへのアドバイスも可能です)
  • 栄養補助食品や介護用食品の使い方の説明
  • 療養生活全般の食事や栄養に関する相談

費用について

保険種類負担割合1人2~9人10人以上
介護保険1割負担545円/回487円/回444円/回
2割負担1,090円/回974円/回888円/回
3割負担1,635円/回1,461円/回1,332円/回
医療保険1割負担530円/回480円/回440円/回
2割負担1,060円/回960円/回880円/回
3割負担1,590円/回1,440円/回1,320円/回

2024年6月時点では、医療保険や介護保険が適用されます。

介護保険を利用する場合、医療保険は併用できませんのでご注意ください(末期の癌の方など特定の病気をお持ちの一部の方は医療保険が優先されることもあります)。

訪問栄養食事指導の利用の流れ

STEP
主治医やケアマネジャーに相談する

まずは主治医やケアマネジャーに相談してください。

STEP
主治医からの指示書を取得

相談した後、主治医から「訪問栄養食事指導指示書」を取得します。

STEP
初回訪問の日程調整

管理栄養士と訪問日を調整ます。

STEP
初回訪問

初回訪問では、概要の説明・契約手続き、栄養指導を実施します

STEP
管理栄養士が、主治医やケアマネと情報共有
STEP
継続的なサポート

訪問頻度

通常は月1~2回で、期間は6か月を目安に定期訪問します。

実際の利用例

過去には次のようなケースで導入されています。

  • 糖尿病や腎臓病の食事療法が続かない方
  • 最近食欲がなく、体重が減り続けている方
  • 飲み込みが難しく、適切な食事形態がわからない方
  • 最期まで口から食べたいという希望をお持ちの方
  • 独居の高齢者や施設で食事管理が難しい方

「通院が難しいけれど、適切な食事管理を受けたい」という方にとって、訪問栄養食事指導は頼れるサービスです。興味のある方は、まずは主治医の先生やケアマネジャーに相談してみてください。

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この記事を書いた人

2012年、管理栄養士免許取得。
病院、透析クリニック、等で経験を積み、2021年在宅訪問管理栄養士の資格を取得。現在、フリーランスに転身し、在宅での訪問栄養食事指導の他、企業やクリニックで生活習慣病を含めた慢性疾患に対する栄養相談・指導も行っている。

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